システムエンジニアに必須の資格はない。
しかし、取得しておくと、フリーランスエンジニアになった際に役に立つ資格は多い。
特に役立つのが、多くのシステムエンジニアが取得している基本情報技術者試験と、その応用である応用情報技術者試験だ。
どちらも国家資格であり、基本情報技術者試験は一部のIT企業では半ば強制的に取得させている資格だ。
さらに上を目指したいのなら、システムアーキテクト試験やネットワークスペシャリスト試験などの国家資格を取得すると良いだろう。
どちらも試験難易度は最高のスキルレベル4だ。
システムアーキテクト試験では、各システムにおけるアーキテクチャーの設計やシステム開発に関する問題が出題される。
2009年まではアプリケーションエンジニア試験と呼ばれていた。
問題のボリュームゾーンは情報システムと組込みシステムで、合格者率が15%前後という難易度の高い試験だ。
合格すればスキルレベル4となり、システム開発を主導する役割も担えるだろう。
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク系エンジニアとして最難関とも言われている試験だ。
インフラ系エンジニアも対象になっており、システムネットワークの運用や保守に関する問題がメインになる。
システムアーキテクト試験と同じくシステム開発に関する問題が出題されるため、幅広く深い知識が必要になる。
合格率は15%弱だ。
ネットワークスペシャリスト試験に合格したエンジニアはシステム開発からアプリケーション開発まで任せられるため、フリーランスとして独立した後も重宝されるだろう。